こんにちは。aoitoriです。
久しぶりの更新になってしまいました。
この間、母を見送り、その後の手続き等に追われていました。
巷で言われている通りですが、事前の相談、準備の大切さを痛感しました。
この記事では、相続に先立ち、事前にやっておいてよかったこと、やっておけばよかったことをお伝えします。
桜の季節に母を見送る
桜の季節に母を見送りました。
急遽入院することになった日、満開の桜を見ながら母を病院まで送りました。
近くの公園まで散歩がてらお花見にでも誘おうと思っていた矢先のことでした。
病室からも満開の桜が見られたのですが、写真は残しておらず・・・
代わりに庭で咲き誇っていた花々の画像とともにお伝えします。
やっておいてよかったこと
母が亡くなる9年前、かなり進行した状態のがんが見つかり、それ以降はがんとの闘病の日々でした。
そして、がん発覚直後から
- お墓のこと
- 遺産分割のこと
は、親子で話し合いが行われていました。
これらの話は母から切り出され、正直縁起でもない・・・という気持ちもあったし、遺産については遺産となる財産も私たち子の経済的状況も変化するだろうから、私としては、話し合っても無駄なんじゃないか、と思っていました。
しかし、いざ、となってみると、この2点については事前に話し合い、母の希望を聞いておいてよかった、と感じています。
まず、お墓については、先祖代々のお墓に入るつもりなら問題はないでしょうが、そうではない場合、様々な選択肢があります。
お墓の場所はどこがいいのか、樹木葬などの合同葬がいいのか、個別のお墓に入りたいのか、本人に希望があれば知っておきたいし、遺された者の判断に委ねるのであれば、その旨はっきりしていた方が、決断を下しやすいです。
遺産については、母の希望は姉妹で平等になるように、ということだったので、法定相続分通りの遺産分割になるわけで、遺言は不要とアドバイスしていました。
しかし、大体の方針でいいから決めておきたい、という母の希望により、今と状況が大きく変わらなければ、という前提で、どう分割するかを決めていました。
これも今となっては本当に親子で話し合って決めておいてよかったと思っています。
なぜなら、法定相続分通り、といっても、遺産が現金や預金だけならまだしも、不動産なんかが入ってくるとその評価方法も様々だし、きっかり等分、ということも不可能だからです。
母の希望と私たち子の希望を事前にすり合わせておいたことで、遺産分割はスムーズに進められました。
やっておけばよかったこと
このように、母は、自分の死後のことについてはかなり具体的に思い描き、希望を明確にしていました。
これに対し、病状が悪化してからのことはあまり考えていなかったようです。
遺される側からみれば、どう看取るかについては、もっと母の希望を聞いて子たちで話し合い、準備をしておけばよかったと思っています。
具体的には
- 訪問介護・看護の導入
- 終末期に特化した病院への転院
についてです。
一人暮らしだった母は、できる限り家から通院する形で治療を続け、最期は入院して迎えたい、との希望を持っていました。
しかし、入院になる直前の段階をどう過ごすか、をイメージできておらず、親子ともども戸惑いました。
通っていた病院からは、できるだけ家にいたい、との希望を叶えるため、訪問介護や訪問看護の利用も勧められたのですが、母が聞き入れず・・・
母の言い分は、仕事をしたいのに時間を取られるのが嫌だ、家の中が汚いから人が来るのに片付けなきゃいけなくて大変・・・とのことでした。
今から考えると、訪問介護・看護を勧められた頃には、母の認知機能の低下もだいぶ進んでいたため、新しいことを受け入れるのが負担だったのだろうと思います。
もっと早い段階、具体的にはがんが分かったあたりで、介護サービス等のことを調べ、イメージがつかめていればスムーズに導入できたのかな、と思います。
終末期に特化した病院への転院についても、病院から転院の選択肢を提示された頃には体力も認知機能も低下していて、「今のままでいい」という状態でした。
また、母にとっては病院はどこも同じ、という認識だったようなので、緩和ケア病棟がどんなところなのか、私たちの方で調べてわかりやすく説明できていたらよかったのかな、と思いました。
結局、亡くなる2ヶ月前から通院に付き添い、入院する1週間前から実家に通って掃除や食事作りをし、自力で起き上がれなくなったのを機に入院の決断をし、入院から1週間で母を見送ることになりました。
- 私はこの1年子のサポートのためフリーな状態だったこと
- 母が最後まで自身の言葉通り自力で生活してくれていたため、私がサポートした期間が短くて済んだこと
から大きなトラブルももなく母を見送ることができましたが、入院の決断はほぼ私の独断だったため、本当にこれでよかったのか?という思いは今でも燻っています。
大切な人を見送ることを想像するのは辛いことですが、その時はいつか必ず来ます。
その時に、迷いや後悔が少なくて済むよう、早いうちから(できればまだまだ当分先のことだよ、と笑って言えるうちに)話し合いや資料の収集等の準備をしておくことをお勧めします。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。